個展終演 ありがとうございました。

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「星雨、未完のラブレター」無事終演いたしました。本当にありがとうございます。

終わってからすぐに年始販売福袋準備がありまして、中々ご挨拶文を認めることが難しい状況でした。本日、納品完了いたしましたので、落ち着いてブログを書けます。

今回の個展は『ななついろ洋品店』として活動をする中で、「いつかしたい」「必ずしたい」テーマでした。
私にとって、母方の祖母はものつくりの心の師であり、ヒーローでした。

私が思春期の頃、色々なことに耐えきれず電話で「助けて」と叫んでたら、離れた所に住んでいるのに、本当に側に来てくれて抱き締めてくれました。
それがどれだけの救いになったことか。言葉では尽くせません。あたたかくて強かった。また、別の日にも、同じように抱き締めて欲しいから生きていくことができたとも思います。今思えば。

そんな人だったからこそ、「祖母の自伝を書いて欲しい」とことあることに言っていた、その願い事(どれくらい叶えたい願いだったのかは、わからないけれど)を何かで叶えてあげたいのは自然の流れでした。でも、いつでも叶えられるとか愚かに思っていたので、祖母と永遠に会えなくなる日なんて想像もできませんでした。

今回の個展に向かう原動力になったのは、祖母と永遠に会えなくなってしまうことを知った風景なのかもしれません。通夜の夜に1人で棺の中を覗いたときに感じた、訳の分からない強い感情や意志みたいなもの、供えられた花の色、夜の静かさ。それらが、今日までの私を動かしていたのだと思います。

そんな気持ちで作り上げた個展でした。あの日、叶えられなかった願い事を少しでも叶えられたのなら、少しでも与えてもらえた愛を返せたのなら良いなと思います。今回認めたラブレターの答えは私が死ぬときに分かればいいな。

今回の個展にあたり、ずっと支えて頂いたギャラリー店主西田さん、素敵なあたたかいイラストを描いてくれた実妹、見守り優しく支えてくれた父母、応援して頂けるたくさんのお客様……本当にありがとうございました。1人じゃ無理でした。

引き続き、私は努力を続るだけしかできませんが、誠心誠意頑張ります。