『星とアメの処方箋』を終えて
ブログの書き出しにいつも悩んでしまいます。
こんばんは、『ななついろ洋品店』です。
個展『星とアメの処方箋』が無事閉幕いたしました。
長かったようで、短い。夢のような時間でした。たくさんの人に見て頂いて、本当に嬉しいし、幸せとしか言えません。
ご来場頂いた皆様、アトリエシード 店長 西田様、参加された作家様方、家族、友人達に感謝を。
私にとってこの展示を出来たことが、作家人生の中でも本当に幸せな出来事で、これからの作家としての自信になりました。自分の作品が、誰かの幸せに繋がっているのだと、感じることが自然にできて……泣けて来たり。
『幸せ』
それは、本来は感じる器官も感性も違うから、本来ならば多種多様であるべきだと思います。ただ、最近では、何かの形にきっちり収まった「幸せ」でなければ、攻撃や差別を許されたような気持ちの透明人間が少なからずチラつくような世の中のような気がします。
それは、空恐ろしいことだと、常日頃感じます。私も、その透明な力(私の好きなアニメーション監督の1人に幾原監督がいらっしゃいまして、彼が手がけた作品の言葉で言う『透明な嵐』という表現が近いかもしれません)に子供の頃からすり潰されそうに、今でも時々負けそうになったりします。
『同じ色でいなさい、そうでいないものは不幸せなのです』
誰かが、自分は傷付かない場所からそうやって囁くのが、最近の世間一般息苦しさかなと感じます。
でも、はっきり言って、そのような状況というのは退屈と窮屈な状態だと思うからこそ、せめてもの抵抗として、誰に決められた色でなく、誰かが本当に求める色を作り出したいと考えています。
求めるものを抑圧されず、意思で選べることが、私の中の『幸せ』の条件です。単純な色の好みであっても大切な部分だと思います。好きな色を身につけて、胸を張って歩くことが前進する力になるとも考えています。
『あなたの求めるものは、好きでい続けて良いものだから』
苦いことは多いですが、芯の部分までは誰にも触られなくていいと思います。だから、明日も明後日もゆるやかに過ごしていきましょう。
そんなこんなで、口に含めば一瞬で引く甘さでも、ホッとする幸せを感じて頂けましたでしょうか?
引き続き、頑張ってまいりますので、今後とも『ななついろ洋品店』をよろしくお願いいたします。